長くなってしまったので、その1に続いて、第7試合からメインまでまとめます。
第7試合 GHCナショナル選手権試合 王者:HAYATA VS 挑戦者:佐々木憂流迦
小川良成ばりの細かいテクニックとグランド技術、そして空中戦も得意なNOAHジュニアの中心にいるHAYATA選手。対するはUFCやRIZINで地位を築き、今年正式にプロレスデビューした佐々木憂流迦選手。憂流迦選手はMMA歴が長いのに相手の技をスカすことなく受け、何と言っても試合の質が高く、デビュー半年ほどとは思えない、既にNOAHのトップ選手のグループに入ってもおかしくない選手です。
この両選手の戦いは、戦前のブログにも書きましたが、HAYATA選手が防衛すればこれからも無差別の戦いが見れる。憂流迦選手が勝てば、少し格闘寄りのヒリヒリした緊張感のある戦いが見れるかも。といった試合後の展開を考えると、どちらが勝っても今後が面白くなりそうな対戦だなと考えていました。
試合はお互いの選手が宣言していた通り、終盤はHAYATA選手の丸め込みと抑え込みの畳み掛け(技の引き出しが凄い!)、憂流迦選手の極め&締めの無限地獄。抑えては返して、極めては逃れの一進一退のいつ決着がついてもおかしくない息を呑む攻防。最後は背後に回った憂流迦選手がスリーバーでHAYATA選手を落とすという衝撃的な勝利!見事、憂流迦選手が新GHCナショナル王者となりました。最後の攻防は会場の熱気が凄かったです。本当にどちらが勝つか最後まで分からない、緊張感のある良い試合でした。ここまでで、この日のベストバウト。
少し気が早いですが、デビュー年にシングル王者戴冠、今年中に何度か防衛を重ねれば、2024年プロレス大賞の新人賞を獲るのではないでしょうか。最有力と思われるボルチンオレッグ選手も素晴らしいですが、シングル王者という点で少し憂流迦選手がリードしたかもしれませんね。
第8試合 GHCジュニアヘビー級選手権試合 王者:ダガ VS 挑戦者:AMAKUSA
今やまさに絶対王者といっても決して過言ではないダガ。HAYATAからベルトを奪い、近藤修司、Eita、大原はじめ、タダスケ、YO-HEI、アレハンドロ、スターボーイチャーリーといった、NOAHの王者クラスの実力者を相手に防衛を重ね、もはやNOAHには敵が居ない状態。対するは昨年8月に、左ひざ前十字靱帯断裂という大怪我を負ったAMAKUSA。怪我から復帰して1ヶ月ほどで王者ダガへ挑戦。
AMAKUSAは怪我から復帰した影響を感じさせない、重力を無視した様な飛翔技をいくつも繰り出していきます。ダガは威風堂々、一つ一つが的確にAMAKUSAにダメージを負わせる横綱相撲といった感じ。やっぱり怪我明けのAMAKUSAには荷が重いか…ダガは流石の試合運び。
しかし終盤、AMAKUSAの執拗な抑え込みの連発、ダガがどれもカウント2.9で返していきます!ダガも負けじと反撃。AMAKUSAもキックアウトを続けます。技の応酬に会場はヒートアップ!会場の所々で重低音ストンプが聞こえました。最後はAMAKUSAが十字固めで遂にカウント3!絶対王者のダガからベルトを強奪しました。勝負が決まった瞬間、立ち上がる観客も居て、この日一番の盛り上がり。さっきの試合も凄かったですが、こちらの試合がここまでのベストバウト!AMAKUSA選手おめでとう!
NOAHは外国人選手がいつの間にか居なくなることが多いので、王者陥落となってしまったダガ選手ですが、試合内容もルックスも素晴らしい選手なので、引き続きNOAHに参戦してほしいです。
第9試合
タイトルは懸かっておらず、また日本人選手がおらず、皆覆面という対戦カード。
しかし対戦カードを見ただけでお祭り感があり、絶対誰もが楽しいと思える試合が保証できる4選手。
お互い実兄弟タッグによる試合。
まず入場シーンに少し感動しました。ペンライトを持っているお客さんは誰が主導するでもなく、会場全体が白、赤、緑の3色のメキシコ国旗カラーになるよう、全体を見てペンライトの色を調節していました。NOAHのお客さんはリテラシーが高いなと感じました。私もペンライトを2つ持っているので、私が赤、息子を緑にして、雰囲気づくりに協力しました。
しかし選手のコスチュームのカラーがなんだか変。ワグナー兄、ワグナー弟、アルファウルフが金色のコスチューム、ドラゴンベインだけ白のコスチュームと、なんだか統一感があるようで無い、分かりにくい色分けでした笑 せめて同じタッグで色を統一してほしかったですね。
て、そんなの関係なく試合は超超超大盛り上がり!!ルチャリブレのルールに則り、交代はノータッチで行われるため、目まぐるしく4人が立ち回りをします。はっきり言って、コスチュームの色と全員覆面ということで誰が何をやっているのか分からん笑 だけど難しいことを考えず、頭を空っぽにして見ても充分楽しめる試合でした。だって皆が皆、とにかく飛ぶ、跳ねる、投げる、蹴る、そして場外へのダイブなど、まさに大乱闘。最後はリング上に二人の金色の選手が闘っており、誰が勝ったのか分からん。テーマ曲でワグナー兄弟のタッグが勝利したと分かりました。試合時間は13分ぐらいでしたが、ずーっとハイテンションで濃密な試合でした。新宿FACEでも東京ドームでも、日本でも外国でも、朝でも深夜でも、この4人なら、いつ何時どこでやってもハイクオリティーな試合をやってくれるのではと思える試合でした。さっきの試合を更新し、ここまでのベストバウト! 後ろの試合になるにつれ盛り上がっていく理想的な興行です。
試合の最後の方、リング上でワグナー兄とアルファウルフが戦っている間、ワグナー弟が場外のリング下に倒れているドラゴンベインに向けて、エプロンからボディプレス…というか単純に腹から落ちる様な技を敢行し、ドスンという音とともにドラゴンベインに覆いかぶさりました。プロフィールでは体重140kgとあります!その巨体が降ってきたのでドラゴンベインもたまったものではないでしょうが、薄いマット一枚ひいてあるだけなので、技を仕掛けた本人も痛そうにしていました。この試合で4選手が繰り出した華麗な飛び技はどれもインパクト抜群でしたが、この技がある意味一番印象に残りました。
ちなみに便宜上ワグナー弟と書いていますが、リングネームは「ガレノ・デル・マル」です。試合中に応援するのにフルネームで言うのか、略して言うのか、そもそもどこを略して言うのか分からず、コールができませんでした(笑)「ガレノー」で良かったのでしょうか…?
